義母との会話、あなたはどんなことを話していますか?
「気まずくて話題が思いつかない」「会話が続かない」と感じている方もいるかと思います。
私は6年前に夫の地元へ引っ越し、義父母の家の近くに暮らしています。
幸いにも義母は温厚で気遣い上手な人で、嫁姑関係は割と良好です。
関係は良好とはいえ、その状態を維持するために心がけていることがあります。
今回は、私が義母とのコミュニケーションで心がけている会話のコツを、実体験とともにご紹介します。
嫁姑関係を良好にする会話のコツ
「聞く・聴く・訊く」を意識する
わたしが義母との会話で気を付けていることは、話すことより聞くことを意識することです。
これまでの会話を思い返してみて、「きく」ことには3つの種類があることに気づきました。
「聞く」、「聴く」、「訊く」の3つです。
日常のちょっとしたことを聞く
一番多いのが、「日常のちょっとしたことを聞く」こと。
わたしは、天気・体調・ご近所さん・料理・植物のことについて、聞くことが多いです。
① 天気のこと

「今週末久しぶりに雨ですね。今、畑の様子ってどうですか?」
② 体調のこと

「この間膝が痛くて歩くのがつらいって言っていましたけど、今日の調子はどうですか?」
③ ご近所さんのこと

お向かいの家の庭の花がすごくきれいなんですよ。お向かいさんってどんな人が住んでいるんですか?
④ 料理のこと

ゴーヤって、チャンプルーくらいしか思いつかないんですけど、どんな料理に使ってますか?
⑤ 植物のこと

お庭の紫陽花って、いつからここに植わってるんですか?
こんな風に、義母が知っている内容をからめて、気軽に聞いています。
この小さなやり取りが、会話が広がっていくきっかけになります。
打ち明け話を聴く

何ということもない日常会話を繰り返していると、そのうち少し深い話をしてくれるようになります。
義母の家族の話、子育ての大変だったころの話、義母の姑との困った話、若い頃の仕事の話…。
語られる話題のピースを集めていくと、次第に「義母の人となり」というパズルが出来上がってきます。
「義母とはこういう人だ」というのが分かってくると、少しずつ『その人のツボ』が見えてくる。
こういう話題は好きじゃないはず、このネタは何度でも盛り上がる、これは得意でこれは苦手…など。
それによって、知らずに地雷を踏むことを未然に防ぐことができると思っています。
あと、特に注意して聴くようにしているのが「何度も繰り返されるエピソード」です。
知っている内容であっても、言葉を挟まないように気を付けて聴くようにしています。
というのも何度も話すことは、その人にとって強く印象に残っている特別な記憶なんです。
特別なことを話してくれている気持ちを、できるだけ尊重したいと思っています。
人生のアドバイスを訊く
困ったことが起きた時、どうしたらいいか分からない場合に、人生の先輩として頼ることがあります。
「こんなときはどうしたらいいですか?」とアドバイスを求めて、訊いています。
数年前、息子が近所の子にいじめられて、どうしても怒りがおさまらないことがありました。
冷静になろうと何度深呼吸しても気持ちが鎮まらず、困って、義母に話を聞いてもらいました。
「わたしもそういうことはあったよ。つらいね。だけど、こればかりは時間が経たないと難しいよね。」
と気持ちを理解してもらえて、不思議と気持ちが和らぎました。
感謝の気持ちを伝える
義母から教わったときには、小さなことでも「ありがとう」を伝えるようにしています。
これまで義母がどんな小さなことでも「ありがとう」と伝えてくれていて、その姿から学ばせていただいています。
自分を大切にする
義母との会話において聞くことが大切とはいえ、聞くことは集中力を要しますし、余裕がなければ難しいこと。
なので、自分が疲れているときは、会話を避けるように意識しています。
近居とはいえ別居だからできることかもしれませんが、疲れていて余裕がないときは義母に会いません。
なるべく自分がいい状態の時に話すようにすることは、良好な関係を維持するために大切なことだと思っています。

まとめ
ここまで、義母とのコミュニケーションで心がけていることを紹介してきました。
嫁姑関係を良好に続けられているのは、私の心がけだけではなく、義母の真摯で誠実な姿勢があるからこそだと思います。
嘘や悪口を言わず、素直に答えてくれる義母だから、安心して会話ができています。
多くの人は、「自分のことを話したい」と思っているそうです。
義母との関係に悩んでいる方は、まずは一番簡単な「聞く」を意識して、話しかけてみてはいかがでしょうか。
きっと関係が少しずつ良い方向に変わっていくと思います。


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