移住してつらかったこととして思い出されるのが、移住2年目くらいに感じていた深い孤独感です。
移住先の当たり前と自分の当たり前が異なり、その違いを受け入れることが難しくて。
違いを受け入れることができずに深まった孤独感を、誰にも話すことができなくて。
インターネットの世界に救いを求めるも、逆効果になってしまいました。
でもある時、自分自身を変える必要がないことに気づき、深い孤独感から脱することができました。
今回は、移住して少し慣れてきたころに感じる孤独感について、わたしの体験をお話ししようと思います。
「当たり前」が違うことで、孤独を感じていた
「1人だけ違う空気をまとっている気がする」という違和感
移住して6年経った今、「つらかったことは何だろう?」と過去を振り返ってみました。
それで浮かび上がってきたのが、移住2、3年目くらいによく感じていた『深い孤独感』です。
移住1年目は目の前のことをこなすことに必死で、感情に浸る時間はほとんどありませんでした。
2年目になると状況が落ち着き始め、少しずつ感じている違和感に目を向けるようになりました。
『何だか、この場所で一人だけ違う空気をまとっている気がする』
言葉にすると、こんな感じの違和感。
一度違和感に目を向けると、どんどん違和感が募っていきました。
そして、それはいつしか孤独感へ変化していきました。
異なる「当たり前」が受け入れられなかった

「なぜこんなにも孤独を感じるのだろう。」
そう自分に問いかけた後、ふと気づきました。
「当たり前」が、私と周りとでまるで違っていたのです。
この地域は、これが「当たり前」。
- 移動は車が基本
- 物をあげたり、もらったりすることが多い
- 一人っ子はほとんどいない
- ずっとこの地域に住んでいる人が多い
- 祖父母と同居、または近くに住んでいる
- 戸建て暮らしが主流
- 車や洗濯物で在宅かどうかを判断する
一方、私にとっての「当たり前」。
- 移動はバスや電車
- 物のやり取りは頻繁ではない
- 一人っ子が多い
- さまざまな地域から人が集まっている
- 核家族がほとんど
- マンション住まいが多い
- 人の持ち物に気を留めない
ほぼ反対だったり、あまりにも違っていました。
最初は「そうなんだ、感覚が違うんだな」と、軽く受け止めていたはずなのに。
この地域に馴染もう、違いを受け入れようとすればするほど、心の奥から強い反発が起きました。
「こんな考え方、とても受け入れられない。」
そう思った瞬間、今いる場所に嫌悪感を感じ、移住前の場所がどうしようもなく恋しくなりました。
テレビに一瞬映った、見慣れた風景。
それを見るだけで、涙が出そうになったのです。
「誰にも話せない」という思い込みが、孤独を深めていた
違和感が孤独感に変化した上、この孤独感を話せる相手をみつけることができなかったため、孤独感はさらに増していくことになりました。
夫には、移住を言い出したことを責めてしまいそうで、話せない。
実母には、余計な心配をかけることになりそうで、話せない。
昔からの友人には、「辛かったら帰ってくればいいよ」と言われるのが怖くて、話せない。
「誰か、この気持ちを分かる人はいないだろうか?」
そう思いながら、ネット検索を繰り返しました。
『移住 つらい』
『移住先 合わない』
『移住 友だちができない』
『移住 孤独』
同じように孤独を感じている人の言葉を見ると、少しホッとしました。
私だけじゃないんだ。
同じ気持ちの人がいるんだ。
「同じ孤独感を感じている」誰かとつながれた気がしたのです。
でも、読み進めるうちに気づきました。
その多くが、家族関係の破綻や、苦しい結末ばかりだと。
共感して安心したはずなのに、情報を追えば追うほど、心はさらに沈んでいきました。

「変わらなくていい」と思えたら、楽になった
孤独感に浸る日々は続きましたが、ある時、流れが変わりました。
ふと、こんな考えが浮かんだのです。
「慣れなくてもいい」
「違和感を感じていい」
「わたしは、わたしの感覚のままでいい」
移住して環境を変え、生活習慣を変え、さらに考え方まで変えようとしていました。
知らず知らずのうちに、自分に負荷をかけすぎていたんです。
40年かけて形づくられてきたわたしの価値観。
それが、数か月や数年で変えられないのは当たり前のこと。
変わらなくていいんだ。
そう納得することで、肩の力が抜けました。
その後、深く落ち込むことも、孤独感に飲み込まれることも、少しずつ減っていきました。
まとめ
孤独感に苛まれていた時、ネットの情報を追いながら、わたしはこう思っていました。
『孤独を感じて今つらくても、明るい未来がくる話を読みたい』
と。
けれど、そんな体験談はほとんど見つかりませんでした。
移住2年目、3年目は確かに強い孤独感でつらい日々が続きました。
でも、「移住してよかった」、そう思う日も確かにあったのです。
だから、このブログでわたしの体験を書こうと思いました。
この文章が、だれかの「私だけじゃないのかも」につながりますように。
そして、ブログのどれかの記事から、ほんの少しでもこの先に光を感じることができますように。


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