メリットしかない?孫にとって「おじいちゃんの畑」があること

移住

移住して義父母の家のそばで暮らすようになり、それに伴って義父母の畑に行く機会ができました。


移住前は今とは全く違う環境で、緑があるところと言ったら公園か学校くらいで、畑なんて近くにはありませんでした。

義父母の畑が近くにあることが、孫であるわたしの子どもに何か影響を与えているか考えてみたのですが、なんとよい影響しか思い浮かびませんでした。


今回は、義父母の畑…子どもが言う「おじいちゃんの畑」のよい影響についてお話しますね。


おじいちゃんの畑で得られたよい影響とは


おじいちゃんの畑のおかげで得られたよい影響とは、大きく2つあります。


ひとつは、よい体験の機会を得られたこと

もうひとつは、安全な野菜を手に入れることができること


よい体験の機会を得られた


友だちといっしょに農作物の収穫



義父母の好意で、畑の野菜や果物の収穫を子どもの友だちといっしょにやらせてもらいました。

じゃがいも掘り、みかん狩り、つくし採りに栗拾い。

義父母とわたし、子どもとその友だちで、大人たちは作業しつつ見守りつつ、子どもたちが収穫をしました。


他にも、プラムの花が満開の時に、友だち家族と一緒にプラムの木の下にレジャーシートを敷いて、お花見をしました。


友だち以外に、いとこといっしょにスナップエンドウを収穫したり、親せきといっしょに芋掘りしたりもしました。


あとは日常的に、おばあちゃんとアスパラガスの収穫をしています。


収穫は、作業そのものの楽しさもあるのですが、いっしょにいる人たちとの会話も楽しいんですよね。

めちゃくちゃ大きい野菜や変な形の野菜があったり、虫が出てきたり、きれいな石をみつけたり…収穫していると発見があって、それをきっかけに話がはずみます。

あのワイワイ楽しい感じが、みんながニコニコしている感じが、あたたかい思い出として残っています。


夏休みの自由研究の題材に



昨年、子どもが夏休みの自由研究のテーマを「おじいちゃんの畑で育てている夏野菜」として取り組みました。


何度もおじいちゃんといっしょに畑に行って、雄花、雌花のようす、実のなり方、野菜の全体像を観察しながら写真におさめました。

その他に、実を半分に切って、断面の種の様子を写真に撮ったりしました。

朝に畑に行って、開花直後の花に受粉させる体験もさせてもらいました。

おじいちゃんに手伝ってもらって、野菜作りで気を付けていることや、野菜に関する質問などをインタビューさせてもらいました。


これを半月くらいかけて取り組んだので、内容が詰まった研究ファイルができあがりました。


自由研究ファイルをニコニコしながら眺めている孫祖父ペアを見て、いい体験になったんだろうなぁ、と思いました。


安全な野菜を手に入れることができる



義父は「孫が食べるから」という理由で、農薬の使用を極力控えています。

農薬を使った方が楽な虫の除去も、丁寧に手作業で行っています。


より安全な野菜を作るために、とても手間暇をかけているんですよね。


そのおかげで、わたしたち家族は安心して野菜を食べることができています。


きっかけは親がつくる



野菜を分けていただくのは別ですが、畑での体験はこちらから動かなかったらなかったでしょう。


義父母の畑作業はずっと続けてきた日常のことで、引っ越してきたわたしたち家族を畑に誘うことはありませんでしたし、子どもが自分から畑に行きたいと言うことはありませんでした。


わたしが畑で何かしたかったから、聞いてみたんです。

「もしよかったら、収穫をさせてもらえませんか?」と。


それは、子どものためというより、わたし自身の想いがあったからでした。


子どもの頃の思い出



わたしの父方の祖父母は、和歌山ではっさく農家をしていました。

思い出の中にある祖父母の家の周りの景色は、山、川、畑、庭…木々や草花に囲まれて自然が豊富な場所でした。


小さい頃、祖父母が畑や山に連れて行ってくれて、それが40代の今でも記憶に残っています。


特に印象に残っているのが、祖母といっしょにいちじくを採りに行ったことと、祖父といっしょに筍を採りに行ったこと。

祖母に「いちじくの白い汁は手につくとかゆくなるよ」と教えてもらったこと、祖父に「筍は地面の中に生えているから靴をぬいで土の感触で探すんだよ」と教えてもらったこと。

周りの木々の感じや、日の光、湿気を帯びた空気感と共に、今でも心に残っているんです。


祖父母との自然を介した思い出は、わたしにとって大切なものなんですよね。

だから、できたらわたしの子どもにも同じようなものを残せたらと思ったんです。


今の環境だからできることをしたい


移住して環境が変わったからこそできることをしたい、という気持ちがあります。


もし移住せずに前の環境にいたら、畑の体験の代わりにどんな体験をしただろう?と考えてみました。

すると、何かのイベントや何かの習い事など、室内で人が用意したプログラムで動くようなものしか思い浮かびませんでした。


それが当たり前の環境だったらそれも楽しめたと思います。

でも、ずっと自然の中でできることを求めていたんですよね。


今は自然が身近にある環境にいるので、この場所でできることを楽しみたいと考えています。


まとめ



きっかけはわたしの想いからはじまった子どもの畑体験ですが、実際に子ども自身がどう感じているかは分かりません。

でも、「おじいちゃん、あの野菜、肥料は何をいれるの?」と義父と話していたり、「またつくしとりに行きたい」と言ったりしているのを見ると、これまでの体験が子どもにとって「いいもの」として残っているように思います。


また、子どもが赤ちゃんの時から義父の作った野菜を食べているので、子どもの身体の半分くらいはその野菜でできていると思っています。

今の子どもの健康があるのは、大切に作られた野菜があるからなんですよね。


孫にとっておじいちゃんの畑があることのメリット、心にも身体にも影響があるので結構大きいですよね。

孫だけでなく、親のわたしにも、よい影響があると思っています。

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